例文:氷と慣れ
(工事中)
本文
正書法
転写
g’apinyoum d’anapha qheiṣ’an.
ḫ’of ṭhæp’.ra. p’æöx p’oũx.čhy ǩhak.n.
p̌’ot.
d!anv.sa b̌’ag.n ṣ’æm.i.
zæos d’anapha.
m!al b̌’ag.sa ṣ’æm.li.
日本語訳
同志が上官に報告した。 「同志閣下、我々の英雄的な農業計画が失敗しました。畑が凍りついたのです。」
上官は怒鳴りつけた。 「馬鹿者! それでは人民は空腹で死んでしまうではないか!」
すると、もう一人の同志が静かに答えた。 「同志閣下、ご安心ください。人民はすでに空腹に慣れているのです。」
語彙
解説
- 「我々の英雄的な農業計画が失敗しました。」
- [農業計画]-題格 [失敗]-自発格
- 「農業計画」は、能動的に行動したわけではなく、ただ文の主題として「失敗」という状態にあるため題格。
- 「失敗」は、誰かの意図によって引き起こされたわけではなく、自律的な結果として生じたため自発格。
- 「畑が凍りついたのです。」
- [畑]-対格 [寒さ]-自発格 [凍りつく]-中動態
- 「畑」は「凍りつく」という状態変化の直接的な受け手なので対格。
- 「寒さ」という自然現象が意図せず凍りつきを引き起こしたため、自発格が使われる。
- 「馬鹿者! それでは人民は空腹で死んでしまうではないか!」
- [上官]-能格 [叫ぶ]-能動態
- [空腹]-因格 [人民]-題格 [死ぬ]-自発格
- 「上官」が意図的に叫んだので能格。
- 「人民」が「死ぬ」という状態になる論理的な理由は「空腹」なので、因格を使う。
- 「人民」は死ぬという悲劇の主題なので題格。
- 「死ぬ」という現象は、能動的でもなく、自然現象としての結果なので自発格。
- 「人民はすでに空腹に慣れているのです。」
- [人民]-経験格 [空腹]-刺激格 [慣れる]-中動態
- 「人民」は「慣れる」という内的な状態変化を意図せず経験したため経験格。
- 「空腹」は「慣れ」という感覚を直接的に引き起こす原因なので、刺激格。