連音規則 (Sandhi)
プリャンナ語では、語根や接辞などの形態素が連結する際に、発音を滑らかにしたり、音の曖昧さをなくしたりするために、特定の音素列の発音が変化することがあります。これを連音(Sandhi)と呼びます。
1. 長半母音(Geminate Semivowel)の形成
同じ半母音が連続する場合、2つの半母音は融合し、一つの長い半母音として発音されます。 これは主に、yまたはwの二次構音を持つ子音で終わる語根に、y-またはw-で始まるスロット(接尾辞など)が後続した場合に発生します。
a. /Cy/ + /y/ → /Cyy/ [Cʲː]
口蓋化子音 [Cʲ] の後に /y/ [j] が続く場合、口蓋化の構えを通常より長く保つことで、一つの長い口蓋化子音 [Cʲː] として実現されます。
- 例: 語根
dapy[da.pʲ]+ 接尾辞-ya[ja]→dapyya[da.pʲːa][da.pʲ]と[ja]の間に切れ目はなく、pの口蓋化が延長されることで[pʲː]のように発音されます。- これは
dapiya[da.pi.ja]のように、間に母音iが入る発音とは明確に区別されます。
b. /Cw/ + /w/ → /Cww/ [Cʷː]
両唇化子音 [Cʷ] の後に /w/ [w] が続く場合も同様に、唇の丸めを長く保つことで、長い両唇化子音 [Cʷː] として実現されます。
- 例: 語根
damw[da.mʷ]+ 接尾辞-wa[wa]→damwwa[da.mʷːa]mの両唇化が延長され、滑らかに次の母音に繋がります。
2. 半母音クラスタ(Glide Cluster)の形成
異なる半母音が連続する場合、それらは一つの複雑な子音(半母音クラスタ)として、1音節の中で発音されます。
a. /Cy/ + /w/ → /Cyw/ [Cʲʷ]
口蓋化子音 [Cʲ] の後に /w/ [w] が続く場合、口蓋化と両唇化を同時に持つ両唇口蓋化子音 [Cʲʷ] として発音されます。
- 例: 語根
dapy[da.pʲ]+ 接尾辞-wa[wa]→dapywa[da.pʲwa]- これは
dapとyuwaに分かれるのではなく、「ピャ」と「プヮ」を同時に言うような、一つのまとまった音になります。 pyuwa[pʲu.wa]のように、間に母音uが入る発音とは明確に区別されます。
- これは
b. /Cw/ + /y/ → /Cwy/ [Cʷʲ]
両唇化子音 [Cʷ] の後に /y/ [j] が続く場合も同様に、口蓋両唇化子音 [Cʷʲ] として発音されます。
- 例: 語根
damw[da.mʷ]+ 接尾辞-ya[ja]→damwya[da.mʷja]- 唇を丸めた
mから、舌をyの形に滑らせて次の母音に繋げます。 mwiya[mʷi.ja]のように、間に母音iが入る発音とは明確に区別されます。
- 唇を丸めた