11. 極性 (Polarity)
極性は、文の命題の真理値を示す母音接辞。証拠性(第10スロット)の直後(第11スロット)に付加される。
| 極性 | 接辞 | 役割 | 音韻的特徴 |
|---|---|---|---|
| 非標識肯定 | ∅ | unmarked | 命題が肯定である(デフォルト)。 |
| 肯定 | ã | positive | 文の命題が真であると強調する。 |
| 否定 | ei | negative | 文の命題が偽であると確定する。 |
11.1 非標識肯定 (Unmarked Positive)
形式: -∅
極性接辞が付加されない状態。文の命題が肯定(真)であることのデフォルトを示す。最も一般的な肯定表現。
例: 「雨が降る」
11.2 肯定 (Positive Polarity)
形式: -ã [ã]
文の命題が真であることを特に強調する。聞き手や文脈に対する強い確信や承認を示す。
例: 「雨は降るのだ」
11.3 否定 (Negative Polarity)
形式: -ei [ei]
文の命題が偽であることを断固として確定する。
例: 「雨は降らない」