2. 語根 (Root)

語根は、語彙の中核となる概念的・意味論的な情報を担う形態素。意味派生接辞(第1スロット)の直後(第2スロット)に配置され、全ての屈折要素が付加される語幹の基礎となる。

内容語根(機能語根ではない、一般的な語根)は単一の $\text{CVC}$ 形式(子音-母音-子音)を取る。人称語根などの機能語根は単一の $\text{C}$ 形式(子音)を取る。

2.1 音素配列規則

内容語根を構成する $\text{C}_1\text{V}\text{C}_2$ の音素は、FFL7の279個の音素集合から選択される。

  • $\text{C}_1$ → 平音、拗音、半拗音の計234子音の中から1つ選ばれる。
  • $\text{V}$ → 短母音、重母音の計45母音の中から1つ選ばれる。
  • $\text{C}_2$ → 平音の計78子音の中から1つ選ばれる。

また、機能語根は平音のうち声門破裂音 [ʔ] を除く計77個の子音の中から1つが選ばれる。

従って、プリャンナの語根空間には979367個の音素配列が存在する。

2.2 例文(未確定)

  • 動詞的語根: $\text{fal}$(知る/理解する)、$\text{tul}$(動く/行く)、$\text{pha}$(作る/構築する)
  • 名詞的語根: $\text{lom}$(石/固体)、$\text{ni}$(自己/存在)、$\text{kom}$(概念/抽象)

例:

  • \(\text{pha}_{\text{動詞化}} - \text{fal}_{\text{知る}} \text{ - ma}_{\text{アスペクト}} \text{ - wa}_{\text{時制}} \text{ - li}_{\text{法}}...\)
  • 意味: 「(知るという中核概念)を(動詞化の範疇で)継続的に、過去に、蓋然的に…」