語用例: 文法的数の例
(工事中)
プリャンナの「数」の接辞は第8スロットで表現される。
- 単数 (-a): 一つのまとまり、普遍的な形
- 不特定多数 (-u): 不特定の多数、一般的な集合
- 特定多数 (-i): 特定の多数、既知の集まり
- 双数 (-ei): 二つの関連する組
- 鼎数 (-ai): 三つの構造を持つ組
- 四数 (-eu): 四つの複雑な組
- 分量数 (-ã): 連続量の非整数値
1. 可算名詞(具体的なモノ)
最も一般的な分類。個々に数えられる具体的な物体を指す。
例:- √lom 「石」
- loma- (単数): 一つの石。
- lomu- (不特定多数): 不特定多数の石、石全般(例:地面に散らばる石)。
- lomi- (特定多数): 特定の(話者と聞き手が認識している)複数の石(例:あの山に積まれた石たち)。
- lomei- (双数): 二つの石(例:対になった石、石のペア)。
- lomai- (鼎数): 三つの石(例:三つで一つの役割を果たす石組、三脚の石)。
- lomeu- (四数): 四つの石(例:四隅に置かれた石、四元素を表す石)。
- lomã- (非整数数): 石の断片、半分に割れた石、または特定の質量を持つ「石の量」(例:1.5kgの石)。具体的な量は数量詞で示されます。
2. 連続量名詞(不可算名詞)
量として存在するが個々には数えられないものを指す。
例: √tan 「水」
- tana- (単数): 水そのもの、普遍的な水(例:水は透明である)。
- tanu- (不特定多数): 様々な種類の水、不特定多数の水たまりや水域(例:世界中には多くの水がある)。
- tani- (特定多数): 特定の複数の水(例:あのコップに入った水と、あのボトルに入った水)。
- tanei- (双数): 二つの異なる水域、対照的な二種類の水(例:清流と濁流)。
- tanai- (鼎数): 三つの形態の水(例:氷、水、水蒸気)、三つの水源からなる水。
- taneu- (四数): 四つの要素が結合した水(例:四つの異なる水流が合流する場所)。
- tanã- (非整数数): 整数では測れない量の水(例:コップ半分の水、1.5リットルの水)。
3. 抽象概念名詞
「知識」の検証で確認済みですが、改めて。形がなく、具体的な実体を持たない概念を指します。
例:√hĩb (知識)
√hĩb-a (単数): 知識という概念そのもの、普遍的な知識(例:知識は力である)。
√hĩb-u (不特定多数): 様々な種類の知識、断片的な多くの知識(例:彼は多くの知識を持っている)。
√hĩb-i (特定多数): 特定の分野や関連性を持つ複数の知識、特定の集団が持つ知識(例:この専門分野に必要な知識)。
√hĩb-ei (双数): 相互に関連する二つの知識、対となる知識(例:理論と実践の知識)。
√hĩb-ai (鼎数): 三つの要素で構成される知識体系、三段階で進む思考プロセスとしての知識(例:分析、統合、評価の知識)。
√hĩb-eu (四数): 四つの視点や学派からなる知識の統合体(例:彼の論文は四つの哲学体系の知識を融合している)。
√hĩb-ã (非整数数): 断片的で不完全な知識、あるいは連続的な過程で得られる知識(例:その概念の半分ほどの知識しか持っていない)。
4. 集合名詞(集団や群れ)
複数の個体からなる集まりを指しますが、それ自体は単一のまとまりとして扱われることがあります。
例:√grap (群れ、集団)
(※これは特定の動物の群れではなく、「群れ」という概念の語根とします)
√grap-a (単数): 一つの群れ(例:羊の群れが一つ)。
√grap-u (不特定多数): 様々な種類の群れ、不特定多数の群れ(例:森林には多くの動物の群れが存在する)。
√grap-i (特定多数): 特定の複数の群れ(例:あの三つの群れ)。
√grap-ei (双数): 二つの対立する群れ、あるいは二つの関連する群れ(例:二つの狼の群れが縄張りを争っている)。
√grap-ai (鼎数): 三つの群れが特定の連携をしている場合(例:三つの部族の連合)。
√grap-eu (四数): 四つの群れが複雑な関係性を持つ場合(例:四つの派閥)。
√grap-ã (非整数数): 群れの一部、または群れ全体ではないが、明確な個数にできない「群れの量」を示唆する場合(例:群れの半分)。
5. 固有名詞
特定の固有名詞は通常、個体を示すため単数で表現されますが、比喩的な表現や複数形を持つ場合は、他の数も適用できます。
例:√t͡ʃaŋ (ジョン)
√t͡ʃaŋ-a (単数): ジョンという個人。
√t͡ʃaŋ-u (不特定多数): 「ジョン」という名前を持つ不特定の複数の人々(例:クラスにたくさんのジョンがいる)。
√t͡ʃaŋ-i (特定多数): 特定の複数のジョン(例:あの二人のジョンと、あの別のジョン)。
√t͡ʃaŋ-ei (双数): 二人のジョン(例:ジョンとジョンソン)。
√t͡ʃaŋ-ai (鼎数): 三人のジョン(例:ジョン、ジョンJr.、ジョンSr.)。
√t͡ʃaŋ-eu (四数): 四人のジョン(例:特定の4世代のジョン)。
√t͡ʃaŋ-ã (非整数数): ジョンに関連する何らかの「量」を示す比喩的な場合(非常に稀なケースになるでしょう)。