中動態と反射態
- 中動態:「出来事の自動発生性」と「行為者への影響の帰属」
- 意志が薄く、その行為が主体の本質や状態から必然的に生じ、結果が主体に還元される。
- 反射態:「自己への作用の指向性」と「行為者の明確な関与」
- 明確な意志や選択に基づき、行為のターゲットが自分自身に設定され、その結果が意図通りに自分に返ってくる。
「中動態」は「出来事の自動発生性」と「行為者への影響の帰属」、そして「意志が薄く、主体の本質や状態から必然的に生じる」ことであった。
これに「使役」の意味を乗せると、「(ある主体が)別の誰か(あるいは何か)に、あたかもその主体の中から自動的に湧き出るように、あるいはその存在として必然的に起こるように仕向ける」、そして、「その結果が、行為をさせられた側の主体に避けがたく影響を及ぼす」という意味になる。
「反射態」は「自己への作用の指向性」と「行為者の明確な関与」だった。つまり、「自分自身に明確な意図をもって何かをする」だ。
これに「使役」を乗せると、「(ある主体が)別の誰かに、明確な意図をもって『自分自身に』何かをさせる」、あるいは「(ある主体が)自分自身に、明確な意図をもって『自分自身に』何かをさせる(=自らを律する)」という意味合いになる。