第2課 名詞述語文

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2-1 名詞述語文の練習

名詞述語文では、二つの単語を「AはBである」という関係性であることを表現できます。 単語の名詞形 (-i 形) を二つ並べると、名詞述語文を作ることができます。

例文

(1) asi kanni.
(2) kiepwi pugai pakee.
(3) li tomoko hahawuyoyyi lumae.
(4) gai li li.
(5) li elixka faifini tipwuwe.

<単語> asu(犬) kan(獣) kiepwu(彼岸花) pake(美しい) puga(花)le tomoko(人名:友子) hahawuyoy(学生) luma(かわいい) ga(私) le li(人名:李) le elixka(人名:エリシュカ) faifine(女) tipwu(若い)

☆単語リストの asu や kan は辞書形といい、この単語が辞書に出ている形です。 名詞述語文では単語を辞書形から名詞形に変形させてから使います。 例文では、asi や kanni という形が使われていますが、これは名詞形の語形です。

☆名詞形の作り方は、単語の辞書形語尾によって異なります。 それぞれ、-a→-ai、-i→-ii、-e, -o, -u→-i、子音で終わる単語→最後の子音+i、のように変化させます。

和訳

(1) 犬は獣だ。
(2) 彼岸花は美しい花だ。

☆カタパイ語では品詞によって語尾が統一されています。

○名詞      <-i> asi, kanni, pugai, gai
○形容詞     <-e> pakee, lumae, tipwuwe
○動詞      <-a> kagia, inuwa, payaa

これによって、文の中での単語の働きが一目でわかります。

☆品詞は、文の中で、それぞれ次の様な役割を持っています。

○名詞      物事の名前を表わす単語
○形容詞     物事の様子を表わす単語:名詞を修飾する
○動詞      動作や状態を表わす単語

☆形容詞は、修飾したい名詞の直後に置きます。
形容詞形の作り方も、辞書形語尾によって異なります。
-a→-ae、-e, -i→-ee、-o, -u→-uwe、子音で終わる単語→最後の子音+e、のように変化させます。

☆文末にはピリオド(花影文字では縦棒のような記号)をおきます。文の切れ目を分かりやすくするためです。

☆tomoko, li, elixka などの人名は、前に le をつけて、それぞれ le tomoko, le li, le elixka のように言います。 人名を名詞形にするときは、le のみを名詞形 li に変形させます。

2-2 演習

問題

問題 2-1

上の例文 (3)(4)(5) を日本語にしてください。

問題 2-2

次の単語を用いて、名詞述語文を5つ以上作ってください。
katapa katapayee(カタパイ語) katapa nihonne(日本語) katapa(言語) rapa(簡単な) taro(役に立つ) le taroo(人名) lakixaci(少年) xeke(友好的な) kusi(勤勉な) lele(良い) ga(私) hahawuniy(教師) ko(君) rikuxa(労働者)

正答例

問題 2-1

(3) 友子はかわいい学生です。
(4) 私は李です。
(5) エリシュカは若い女です。

問題 2-2

○ katapai katapayee katapai.
○ katapai katapayee katapai rapae.
○ katapai nihonne katapai.
○ li taroo lakixacii.
○ li taroo lakixacii xekee.
○ li taroo lakixacii kusee.
○ li taroo lakixacii lelee.
○ gai hahawuniyyi.
○ gai lakixacii kusee.
○ gai lakixacii lelee.
○ ki rikuxai kusee.
                      など。